面談前の準備と面談当日の進め方
1. 【面談前】準備しておくこと
弁護士との面談にあたっては、以下の準備を整えておきましょう。また、トラブルが深刻化する前に、できる限り早い段階で弁護士へ相談することが大切です。
(1)事実の時系列や悩んでいるポイントをメモする
弁護士に相談する内容は、事前にメモにまとめておくと漏れを防げます。
過去にどのようなことが起こったのかについては、時系列に沿って列挙するとよいでしょう。また、悩んでいるポイントも箇条書きで書いておくと、相談時間の範囲内でスムーズに質問できます。
(2)証拠資料を入手・保存する
法律トラブルの解決結果は、ご自身に有利な証拠がそろっているかどうかによって大きく左右されます。
法律相談の段階でも、重要な証拠資料についてはあらかじめ入手・保存しておくと、弁護士から適切なアドバイスを受けられます。入手可能な証拠資料については、事前に入手しておきましょう。
(3)希望する解決内容を考えておく
法律相談において、弁護士からは「どのような解決を望んでいるか」を聞かれます。弁護士の使命は、依頼者の希望を実現できるように尽力することだからです。
弁護士の質問に対して整然と回答できるように、希望する解決内容をあらかじめ考えておくことが望ましいです。もっとも、弁護士の話を聞いてから考えたいということでも、特に問題ありません。
2. 【面談当日】心構え・弁護士へ伝えるべきこと
法律相談の当日は、事前に準備したメモに沿って、弁護士に事案の概要や希望する解決などを伝えましょう。
ご自身にとって都合の悪い事柄でも、隠さず正直に話すことが大切です。うそをついてしまうと、弁護士が適切に対応できなくなります。
弁護士へ伝えるべき事柄は、相談の内容に応じて異なります。最低限以下の事項は伝える必要がありますが、それ以外にも、ご自身の状況を弁護士に理解してもらうために、必要な情報はすべて伝えましょう。
①離婚・男女問題
- 離婚したい理由、離婚を考えるようになった経緯
- 希望する離婚条件
など
②犯罪・刑事事件
- 疑われている犯罪の内容
- 実際に罪を犯したのか、無実なのか
- 逮捕の有無
など
③借金・債務整理
- 借金の状況(借入先、金額、支払期限など)
- 滞納の有無
- 職業や収入の状況
など
④労働問題
- 会社による労働法違反の内容
- 実際の労働状況
など
⑤交通事故
- 事故の状況
- 治療の状況
- 加害者側から受けている連絡の内容
など
⑥相続問題
- 誰が亡くなったのか
- 家族が亡くなった時期
- 相続財産や債務の内容、金額
- 他の相続人との話し合いの状況
- 希望する相続の内容
など
- こちらに掲載されている情報は、2024年02月22日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。