【例文付き】初回相談時に伝えるべき内容とコツ

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【例文付き】初回相談時に伝えるべき内容とコツ

弁護士に法律相談を申し込む際には、事案の内容や悩んでいるポイントなどを分かりやすく伝えることが大切です。弁護士にスムーズに理解してもらえるような相談文を作成しましょう。

1. 弁護士への初回相談時に伝えるべき内容

(1)電話

電話での問い合わせには、事務員やオペレーターが応じ、相談内容などのヒアリングを行います。基本的には、事務員やオペレーターの質問に回答すればよいですが、要点を簡潔に伝えることを心がけましょう。

(2)メール

メールや問い合わせフォームに記載する文章においては、主に以下の内容を記載しましょう。

①自分に関する情報

名前や居住地域などの情報を記載します。

②何に悩んでいるのか

どのようなトラブルや懸念が生じていて、どのようなポイントで悩んでいるのかを記載します。

③事案の概要

発生しているトラブルや懸念について、実際に起こったことの要点を時系列に沿って記載します。自分以外に関係者がいる場合には、自分との関係性などの情報を簡潔に記載しましょう。

④希望する解決の内容

トラブルや懸念について、どのような形での解決を希望するかを記載します。

⑤法律相談の希望日時

できる限り複数の候補日を提示しましょう。

これらの情報は、弁護士が事案の内容を正確に理解するための助けとなります。詳細な情報については法律相談の際に伝えればよいので、要点を簡潔に記載することを心がけましょう。

なお、事前に伝えるべき事項が漏れていた場合には、弁護士への初回相談の前に、法律事務所の事務員などから電話で確認されることがあります。その際には、分かる範囲で誠実に回答すれば問題ありません。

2. 初回相談を申し込む際のメールテンプレート

弁護士に初回相談を申し込む際のテンプレートを紹介しますので、実際に申し込む際の参考としてください。

件名:○○に関するご相談

○○法律事務所
弁護士 ○○様

はじめまして、○○と申します。○○県に住んでおります。

○○についてご相談したく、ご連絡いたしました。特に、○○について悩んでいます。

これまでの時系列は、以下のとおりです。

  1. ……
  2. ……
  3. ……
  4. ……

可能であれば、○○という形で解決したいと考えております。

もしよろしければ、法律相談をお願いできますでしょうか。

【面談希望日】

  • ○月○日 ○時〜
  • ○月○日 ○時〜
  • ○月○日 ○時〜

どうぞよろしくお願い申し上げます。

【氏名】
【電話番号・メールアドレスなどの連絡先】

3. 分野別|法律相談メールを書く際のポイント

弁護士への法律相談のメールに記載すべき事項は、相談内容によって異なります。

以下の内容を目安として、弁護士が正確に理解するために十分な事項をメールへ記載しましょう。

①離婚・男女問題

  • 離婚したい理由、離婚を考えるようになった経緯
  • 希望する離婚条件

など

②犯罪・刑事事件

  • 疑われている犯罪の内容
  • 実際に罪を犯したのか、無実なのか
  • 逮捕の有無

など

③借金・債務整理

  • 借金の状況(借入先、金額、支払期限など)
  • 滞納の有無
  • 職業や収入の状況

など

④労働問題

  • 会社による労働法違反の内容
  • 実際の労働状況

など

⑤交通事故

  • 事故の状況
  • 治療の状況
  • 加害者側から受けている連絡の内容

など

⑥相続問題

  • 誰が亡くなったのか
  • 家族が亡くなった時期
  • 相続財産や債務の内容、金額
  • 他の相続人との話し合いの状況
  • 希望する相続の内容

など

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法的トラブルの解決につながるオリジナル記事を、弁護士監修のもとで発信している編集部です。法律の観点から様々なジャンルのお悩みをサポートしていきます。

  • こちらに掲載されている情報は、2024年02月22日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。