弁護士への相談から問題解決までの流れ

弁護士JP編集部 弁護士JP編集部
弁護士への相談から問題解決までの流れ

弁護士に相談する際には、相談がどのように問題解決へつながっていくのかをイメージしておきましょう。

1. 弁護士への相談から問題解決までの流れ

弁護士への相談から問題解決までの流れは、下図のとおりです。

流れは、「問い合わせ・相談予約」→「法律相談」→「委任契約の締結」→「相手方との交渉」→(決裂した場合)「調停・訴訟など」→「問題解決」になります。

2. 弁護士への相談から依頼まで

正式に依頼する弁護士を決めるまでには、まず無料法律相談を利用し、弁護士費用の見積もりを取得しましょう。

(1)弁護士への問い合わせ・相談予約

相談したい弁護士を探して、法律相談を予約しましょう。

家族や知人から紹介を受けた場合には、教えてもらった連絡先を通じて、弁護士に連絡をとります。インターネット検索で弁護士を探した場合には、問い合わせフォームなどから弁護士に連絡しましょう。また、弁護士会や法テラスで弁護士を紹介してもらうこともできます。

ご自身にとって利用しやすい方法で弁護士を探し、連絡してみましょう。

(2)無料法律相談

法律相談は有料の場合もありますが、無料で相談を受け付けている弁護士も多いので、まずは無料法律相談を利用するのがよいでしょう。

無料法律相談の流れや、相談に臨む際の準備などについては、以下のページをご参照ください。

弁護士の無料相談とは

面談前の準備と面談当日の進め方

(3)弁護士費用の見積もりの取得

法律相談の際には、必ず弁護士費用の見積もりを取得しましょう。

弁護士費用の見積もりの中では、各費用の金額や計算方法、およびどのような対応・業務が費用に含まれているのかを確認しましょう。また、複数の弁護士から見積もりを取得して比較すると、提示された弁護士費用が合理的であるかどうかが分かりやすいです。

3. 弁護士への依頼から問題解決まで

依頼する弁護士を決めたら、委任契約を締結して着手金を支払います。その後、弁護士が案件対応を行い、問題解決が実現したら報酬金を支払います。

弁護士による対応の流れは事案によって異なりますが、ここでは一般的な法律トラブルが解決に至るまでの流れをご説明します。

(1)委任契約の締結

弁護士との間で委任契約を締結します。委任契約の締結をもって、正式な依頼が成立します。

委任契約を締結する際には、弁護士費用や対応・業務の内容がご自身の認識と相違ないか、契約上の規定をよく確認しましょう。また、締結した委任契約書は大切に保管しておきましょう。

(2)着手金の支払い

委任契約の締結後に、弁護士に対して着手金を支払います。着手金は、事件処理の結果にかかわらず、原則として返還されません。

着手金の支払いをもって、弁護士が案件対応を開始します。

(3)相手方との交渉

法律トラブルの解決を目指すにあたっては、まず相手方と交渉して和解の可能性を探るのが一般的です。

弁護士は、依頼者の権利・利益を適切に確保することを大前提に、相手方の態度を見ながら交渉を進めます。相手方から何らかの提案があった場合には、依頼者と相談した上で、受け入れるか、反対提案を提示するか、それとも交渉を打ち切るかを適宜判断します。

(4)調停・訴訟など

交渉が決裂した場合には、調停や訴訟などの法的手続きによって解決を図ります。法律の専門家である弁護士は、法的手続きへの対処法を熟知しているので、適切に対応してもらえるでしょう。

(5)問題解決・報酬金の支払い

交渉が合意に至った場合には、和解合意書を締結して解決金の支払いなどを行ってトラブルは解決です。

交渉が決裂して法的手続きに移行した場合は、調停の成立や判決の確定などをもって問題解決となります。ただし、その後の債権回収などを弁護士に依頼している場合は、その対応が終わるまで依頼が続きます。

問題解決に至った場合には、その結果に応じて弁護士に報酬金を支払います。報酬金の金額や計算方法は、委任契約書の定めに従います。

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法的トラブルの解決につながるオリジナル記事を、弁護士監修のもとで発信している編集部です。法律の観点から様々なジャンルのお悩みをサポートしていきます。

  • こちらに掲載されている情報は、2024年02月22日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。