- (更新:2023年01月31日)
- 離婚・男女問題
配偶者に浮気をされた! 弁護士に頼めば離婚や慰謝料を請求できる?
配偶者の浮気による離婚は、「性格の不一致」とともに、主な離婚原因の一つとなっています。しかし、離婚調停や裁判において、配偶者の浮気が離婚原因として認められたり、慰謝料の請求が認められたりするには条件があり、証拠をそろえる必要があります。
配偶者の浮気が原因で離婚を検討中の方のために、離婚をする方法、慰謝料を請求する方法、離婚のメリット・デメリット、弁護士に離婚相談する際に準備すべきことについて、わかりやすく解説します。
1. 配偶者の浮気・不倫が発覚したときに知っておきたいこと
まずは配偶者が浮気、不倫をしたときに知っておきたい、離婚のための知識、法律知識を解説します。
(1)浮気と不倫の違い
浮気と不倫は呼び方が異なるだけで、行為としては同じものと考えられます。浮気や不倫の境界線は人によってさまざまです。いずれも法律用語ではありません。
(2)不貞行為とは
法律の世界では肉体関係を伴う性交渉を行うことを、「不貞行為」といいます。ただし、オーラルセックスなど性交類似の行為であっても、離婚原因や慰謝料請求の対象となりえます。
2. 離婚原因となる「不貞行為」
日本においては、話し合いや調停で離婚をする場合の離婚理由は自由です。「他の相手と食事を食べに行ったから」といった理由でも離婚は認められます。
しかしながら裁判で離婚をする場合は、法的離婚事由といって民法で定められている離婚が認められる理由が必要です。前述の「不貞行為」に該当する場合、法的離婚事由のうちの1つとなるため、裁判になったとしても離婚が認められる可能性が高いといえます。
(1)慰謝料は離婚をしなくても請求できる
配偶者が不貞行為をはたらいた場合、婚姻関係を継続するという選択肢もあります。その場合でも、配偶者や不貞相手の両方、またはいずれかに慰謝料を請求可能です。
もちろん離婚をした場合も、同様に慰謝料を請求できます。
3. 不貞行為を理由に離婚や慰謝料を請求するためにすべきこと
不貞行為を原因として離婚や慰謝料を請求する場合に必要な手続きは以下の通りです。
(1)証拠を確保する
「不貞行為」があったことを理由に離婚請求したり、慰謝料請求したりするためには、「不貞行為」があったことを確認できる、あるいは推認できる証拠が必要です。ラブホテルに出入りする写真や動画、性交渉の最中の写真や動画などの証拠があれば決定的といえるでしょう。
写真・動画、メールの履歴、音声データなど、証拠の保全はできれば相手を問い詰める前に行うことをおすすめします。
(2)専門家に相談をする
離婚や慰謝料の請求を検討している場合は、ご自身だけで判断せずに弁護士に相談することをおすすめします。事前に適切なアドバイスを受けておくことで、今後の交渉がスムーズに進みます。
(3)浮気をした配偶者を感情的に責めない
不貞行為をはたらいた配偶者を感情的に責めると、以下のデメリットが生じるおそれがあります。
- 相手がメールや写真など、「不貞行為」の証拠隠滅を図る。
- 財産分与の対象となる資産などを処分されてしまう。
- 財産分与の対象になる財産を隠されてしまう。
冷静に離婚に向けた準備に着手しましょう。
4. 離婚することのメリットとデメリット
一般的に、離婚することで次のようなメリットとデメリットが生じます。
(1)離婚のメリット
- 配偶者の浮気によるストレスから解放される。
- 夫婦関係の悪化が子どもにも悪影響を与えている場合は、離婚することが子どものためになることがある。
- 新たな人生を歩める
(2)離婚のデメリット
ご自身が専業主婦や低収入のパートなどの場合は、離婚をすることで収入が減って生活が困窮するおそれがあります。
しかしながら配偶者から適切な養育費・慰謝料・財産分与などが受け取ることができれば、直ちに困窮することは避けられる可能性があります。
5. 弁護士に離婚について相談をするメリット
(1)適切な慰謝料、財産分与、養育費の請求が可能になる
弁護士に相談をすることで、不貞行為によって請求できる慰謝料の相場や、財産分与、養育費の目安についてもアドバイスを受けられます。
これらの相場を知っておくことで、お金についての交渉で不利な立場に立たされるリスクは小さくなるといえるでしょう。
(2)交渉を弁護士に委任できる
弁護士は、あなたの代わりに相手側と交渉を行うことを法的に認められています。配偶者と直接交渉することが難しい状況下にあっても、あなたの代理人として話し合いを進めることが可能です。また、交渉時や調停での立ち振る舞い方などについて、助言を行うこともできます。
6. 弁護士相談の前に用意すべきもの
弁護士に浮気や不倫での離婚や慰謝料請求について相談をする場合、以下のものがあると相談がスムーズに進みます。限られた時間を有効に活用するためにできる限り用意しておきましょう。ただし何も資料がない場合でも、弁護士による相談は受けられますのでご安心ください。
- メールや写真など、浮気の証拠となるもの
- 帰宅時間など、配偶者の行動状況がわかるもの
- 預金通帳や登記簿謄本、借入明細など配偶者と自分の資産状況がわかるもの
- 家族・親族関係がわかる関係図
- 配偶者との出会いから結婚、現在までの経緯
配偶者の浮気や不倫によって、離婚を検討しているとき、ひとりで何とかしようとしても、よい解決方法を見つけることは難しいものです。まずは弁護士に相談することで、法的に適切な対応をとることで、経済的な困窮などを回避できることがあります。配偶者の不倫でお悩みの方は、ぜひ、弁護士に相談してみましょう。
- こちらに掲載されている情報は、2023年01月31日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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