Twitterアカウントの凍結解除できる? その方法を弁護士が解説

Twitterアカウントの凍結解除できる? その方法を弁護士が解説

弁護士JP編集部 弁護士JP編集部

Twitterを使っていると、突然アカウントの利用を制限され、自分のアカウントが使えなくなることがあります。

アカウント凍結・アカウントロック・利用停止・垢BAN(アカバン)など、さまざまな呼び方がありますが、いずれもTwitterの運営側が何らかの理由でアカウントの利用を制限しているので、ツイートやリツイートといった機能は使えません。

なぜTwitterのアカウントが凍結されてしまうのか、凍結された場合はどうすれば再び利用できるようになるのかを解説します。

1. Twitterアカウントが凍結される理由とは?

Twitterアカウントが凍結されたユーザーのなかには「なぜいきなり凍結されたのか、理由もわからない」といった方も少なくないようです。当然、理由もなくアカウント凍結という強硬手段に出るはずもありません。

Twitterアカウントが凍結される理由を確認していきましょう。

(1)Twitterルールに違反すると凍結される

Twitterには、すべてのユーザーが自由に安心して公共の会話に参加できるように「Twitterルール」が定められています。ルール違反にあたるコメントを投稿していると、Twitter側から悪質なユーザーだと判断され、アカウントが凍結される可能性があります。

「Twitterルール」によると、ここで挙げる内容はルール違反です。

  • 個人や集団に向けて暴力をほのめかす脅迫行為
  • テロ行為や暴力的過激主義をほのめかしたり助長したりする行為
  • 児童の性的搾取
  • 特定の人物を標的とした嫌がらせに関与したり、他人を扇動したりする行為
  • 人種・民族・出身地・社会的地位・性的指向・性別・宗教などを理由としたヘイト行為
  • テロ・過激派による声明など
  • 自殺・自傷行為の助長や扇動
  • 過度にグロテスクな画像や暴力の共有、成人向けコンテンツを含む画像や動画の投稿
  • 違法な物品やサービスの販売・購入・取引を促進する行為
  • ほかのユーザーの個人情報を公開する行為
  • 本人の同意を得ずに撮影・配布された私的な裸体の画像や動画
  • 情報を人為的に拡散・隠蔽するなどのスパム行為
  • 選挙や市民活動の妨害など、市民の清廉性を害する投稿
  • ほかのユーザーへのなりすましなど、捏造されたアイデンティティを使用する行為
  • 何らかの損害につながる合成・操作されたメディアの共有
  • 著作権や商標など、他者に帰属する知的財産権を侵害する行為

(2)実際にアカウントが凍結された事例

Twitterルールを含めた規約の取り決めに違反した場合も、アカウントが凍結されることがあります。

令和4年11月、人気漫画の作者が運営しているTwitterアカウントが凍結されました。凍結の理由は、この作者が運営していたアカウントが、作者の妹である小学3年生の女子という架空の人物を名乗っていたからです。

Twitterの規約では、Twitterサービスを利用できるのは13歳以上の者に限られており、架空とはいえ13歳に満たない小学3年生が運用しているアカウントだと誤解されたために凍結されたという経緯でした。

2. アカウント凍結は解除できる? 復活させる方法

前述の人気漫画の作者が運営しているTwitterアカウントは、凍結された数日後に凍結が解除されています。つまり、Twitterアカウントが凍結されても、対応次第でその状態から復活することは可能です。

(1)アカウント凍結には段階がある

Twitterルールや規約に違反すると、違反ツイートの前に警告が表示されたり、運営側からツイートの削除要請を受けます。この段階は「ツイートレベルの対応」と呼ばれており、まだアカウント凍結は受けません。

ただし、著しいルール違反やツイートレベルの対応を受けているのに違反を繰り返した場合は「アカウントレベルの対応」として、凍結に向けた対応が始まります。

(2)警告なら簡単に復旧できる可能性が高い

アカウントレベルの対応が始まると、次のような措置を受けます。

  • Twitterポリシーに準拠していないアカウントのプロフィールやメディアコンテンツが一時的に非公開となり、これらの編集を要請される
  • 違反者がTwitterの匿名性を悪用する事態を防ぐため、電話番号・メールアドレスによる所有権の認証が要請される

この段階では、Twitter運営側からの要請を受けて情報を修正したり本人確認に応じたりすることで、比較的簡単に復旧できる可能性が高いでしょう。早ければ当日中、おおむね数日以内には解除が期待できます。

(3)永久凍結では異議申し立てが必要

アカウントのプロフィールやメディアコンテンツの編集、電話番号・メールアドレスによる所有権の認証といった対応を怠ると、アカウントが凍結されます。これをTwitterでは「永久凍結」といい、閲覧対象から削除されたうえで、新しいアカウントを作成できなくなります。

この段階に至ってしまうと、自然に凍結解除されることはありません。凍結解除には異議申し立てが必要です。

凍結されたアカウントにログインし、ブラウザで新しいタブを開いて、「異議申し立て」のフォームから問題の詳細を入力します。アカウントが凍結されると、Twitter側からどのツイートがどんな違反を犯しているのかを指摘するメールが送られてくるので、その内容に対して詳しく返答しましょう。

それでも凍結が解除されない場合は、Twitterを運営している会社に対して凍結解除を要請するしかありません。

Twitterの国内運営は、東京都にある「Twitter Japan株式会社」が担っているとされていますが、凍結解除に関する対応には消極的なので、アメリカにあるTwitter, Inc.に対して凍結解除を要請します。

フォームからの異議申し立てで違反を解消できれば数日、Twitter, Inc.に対する削除要請でも書面が到達して数日で凍結が解除される可能性があります。ただし、正しいアカウントの情報、なぜ違反にあたらないのかの説明などを、英文で記載する必要があるので、個人での対応は難しいかもしれません。

Twitterアカウントの凍結解除は、インターネットトラブルの解決実績が豊富で、渉外案件について対応可能な弁護士へご相談ください。

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法的トラブルの解決につながるオリジナル記事を、弁護士監修のもとで発信している編集部です。法律の観点から様々なジャンルのお悩みをサポートしていきます。

  • こちらに掲載されている情報は、2023年04月13日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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