YouTubeのコメント欄で誹謗中傷された! 削除してもらうには
  • 2022年10月21日
  • インターネット

YouTubeのコメント欄で誹謗中傷された! 削除してもらうには

弁護士JP編集部 弁護士JP編集部

YouTubeにアップされた動画のコメント欄には、ユーザーから動画への感想や投稿者への応援のほか、投稿者や別のユーザーに関するデマや差別、嫌がらせなど悪意あるコメントが書き込まれることがあります。もちろん、証拠を残すために、きちんと画像等で保存しておく必要があります。

誹謗中傷や名誉毀損のコメントは、そのままにすれば多くの視聴者の目にさらされます。ではどのようにしたら削除できるのでしょうか。

1. 誹謗中傷コメントを削除してもらうには

YouTubeでは、視聴者であるユーザーが別のユーザーのコメントを勝手に削除できません。そこで誹謗中傷コメントには次のように対処しましょう。

(1)違反を報告

YouTubeチャンネルにアップされている動画に自分や家族などを中傷するコメントがついた場合には、まずYouTube運営側に報告し、コメントを非表示にしてもらいましょう。具体的な手順は以下の通りです。

  1. 当該のスパムコメントの横にある「・・・」をクリック
  2. 「報告」をクリック
  3. 「コメントの報告」の選択肢から該当する理由を選び、報告ボタンをクリック(「悪意のある表現や露骨な暴力描写」「嫌がらせ、いじめ」「誤った情報」など)

YouTubeは報告をもとにコメントを確認し、スパムと判断できる場合にはコメントを非表示にします。

その際、コメントを書き込んだユーザーにはYouTubeから警告が出されます。警告にもかかわらず違反行為を繰り返したユーザーは、アカウントが停止されることがあります。

報告者が誰かわかると、誹謗中傷コメントを書き込んだユーザーから何らかの攻撃をされるおそれがありますが、報告は誰がいつ行ったかは一般には公開されないため安心してください。

(2)プライバシー侵害を申し立て

公開のコメント欄に、他人の名前や住所、電話番号などのプライベートな情報を無断で書き込むことは、プライバシーの侵害に当たります。

嫌がらせなどの目的からコメント欄で個人情報を暴露された場合は、YouTube上で「プライバシー侵害の申し立て」をしましょう。手続きの方法は次の通りです。

  1. YouTubeヘルプページの「プライバシー侵害の申し立て手続き」で「続行」を選択
  2. コミュニティガイドラインを確認のうえ、フォーマットに必要情報を入力し、送信

プライバシー侵害の申し立て手続きは、コメントの報告に比べて複雑で、申し立てには本名や連絡先、問題の詳細などの入力が必要です。

2. コメントが削除できる条件

YouTubeでは「コミュニティ ガイドライン」「プライバシー ガイドライン」を設定しています。アップロードされる動画のほか、コメントについてもガイドラインに基づき対応が決まります。

「コミュニティ ガイドライン」は、YouTube上での禁止行為について規定しています。たとえば詐欺目的のコンテンツや性的コンテンツのアップロードなどです。このコミュニティ ガイドラインに基づき、誹謗中傷や名誉毀損などの動画やコメントは、YouTube運営側の判断で削除されます。

一方「プライバシー ガイドライン」は、ユーザーの個人情報保護を目的としています。相手の承諾なく個人が特定できる情報、コンテンツが掲載された場合に、削除対象です。著作権侵害も対象です。

YouTubeはこれらのガイドラインをもとに対応を決めており、違反報告があれば必ず削除・非表示にするわけではありません。ただし同じ動画やコメントに多数の報告があった場合、運営側に削除の必要性は認識してもらいやすいでしょう。

3. コメントが削除できない場合の対処法

違反報告やプライバシー侵害の申し立てを行ってもYouTubeにコメントを削除してもらえない場合、コメントをそのまま公開しておけば、誹謗中傷や名誉毀損の被害が拡大しかねません。次のような対応を取りましょう。

(1)コメント投稿者を特定

誹謗中傷を書き込むユーザーが、YouTube上で実名や連絡先を公開していることはまずありません。そこでまずは「発信者情報開示請求」を使い、投稿者を特定しましょう。

発信者情報開示請求は法的手続きです。YouTube側にコメント投稿者のIPアドレスなどの開示を求め、裁判所に認められた場合は、開示された情報を利用して今度はプロバイダーに契約者、つまりコメント投稿者の名前などの情報開示を求めます。

投稿者がわかったら、内容証明郵便などを使って相手にコメントの削除、誹謗中傷や名誉毀損行為をやめるように通告しましょう。

なお発信者情報開示請求は開示が認められないことがあるほか、結果が出るまでに数か月から1年程度かかります。その間、YouTube側が対応しない限り、コメントはほかのユーザーの目にさらされるため注意してください。

(2)民事訴訟、警察への相談

個人を攻撃するYouTubeコメントは、内容によっては名誉毀損罪や侮辱罪、脅迫罪などに該当する可能性があります。

特に内容が悪質で、コメントが表示され続けることで身に危険が及ぶなどの被害が出ている場合には、すぐに警察に相談しましょう。刑事告訴も検討してください。

またコメントにより精神的に疲弊する、個人や店の評判が落ちて事業の売り上げが下がるなどの被害が出た場合には、投稿者に損害賠償を求めましょう。

なお発信者情報開示請求、刑事告訴、損害賠償請求訴訟はいずれも法的手続きで、法律の専門知識が必要です。できるだけスピーディーに、かつ間違いなく進めるために、弁護士に相談して協力してもらうのがよいでしょう。

弁護士JP編集部
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  • こちらに掲載されている情報は、2022年10月20日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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