ZOZOTOWNのツケ払いは滞納するとどうなる?
ZOZOTOWNでは、商品到着後に代金を支払う「ツケ払い」というサービスがあります。
本コラムでは、ツケ払いを滞納した場合の対応法や、代金を支払えないときの対処方法を紹介します。
1. ZOZOTOWNのツケ払いを滞納したらどうなるか
(1)ZOZOTOWNの「ツケ払い」とは
ZOZOTOWNの「ツケ払い」とは、商品到着後に代金を支払う、後払いのサービスです。利用上限金額は10万円で、支払い期限は注文日から2か月後に設定されています。商品発送後にメールで請求書が届き、利用者は支払い期限内にコンビニや銀行で代金+手数料330円(税込み)を支払う流れです。
(2)「時効になるから無視していい」はうそ!
インターネットでZOZOTOWNのツケ払いについて調べると、「催促を無視しているうちに時効になった」との書き込みを見かけることがあります。しかし、現時点では滞納による裁判が起こったケースがないものの、今後も一切起こらないとは限りません。
訴訟手続きには、60万円以下の金銭の支払いを求める「少額訴訟」という制度があります。ツケ払いは上限10万円ですが、少額だからといって請求書を無視していると法的措置に移行するかもしれません。また学生の場合は、財産の差し押さえが行いやすい就職のタイミングを待ってから、訴訟提起される可能性も考えられます。
(3)ツケ払いを滞納したときのリスク
支払い期限から経過した期間に応じて、どのような状況が生じるかを説明します。
①1か月~3か月経過
ZOZOTOWNのツケ払いを代行する「GMOペイメントサービス」からSMSやメール、ハガキ、電話などで連絡が来ます。最初はSMSやメール、ハガキのみですが、支払い期限から2週間が経過すると電話による催促が追加されます。
②3か月~6か月経過
SMSやメール、ハガキ、電話の催促が止まり弁護士事務所・債権回収会社から案内が届きます。自宅の住所宛てに弁護士が介入した旨を伝える手紙が届き、弁護士事務所から着信が入ることもあります。
③6か月以上経過
少額訴訟などの法的措置に移行する可能性があります。またその後も確定した債権を支払わない場合、財産や給与を差し押さえる強制執行の手続きに移行する可能性もあるでしょう。
2. ZOZOTOWNのツケ払いを滞納したらもう使えなくなる?
ツケ払いを2か月以上滞納すると、ブラックリストに掲載される可能性があります。GMOペイメントサービスは「CIC(指定信用情報機関)」に加盟しているからです。
銀行やクレジットカード会社などは信用情報機関に加盟しており、消費者が支払いを滞納したり借金を返せなかったりと問題を起こした場合、信用情報機関にそれらが事故情報として記録されます。このような状態を「ブラックリストに載る」といいます。事故情報があると新たな借り入れやローンの契約、クレジットカードを作ることなどができなくなるおそれがあるので、要注意です。
(1)滞納後でもZOZOTOWNの利用はできる
ツケ払いを滞納していても、サービスの利用が制限されることはありません。引き続き、ZOZOTOWNで買い物をすることが可能です。しかし、滞納が解消されるまで新たなツケ払いはできず、クレジットカードや代金引換、コンビニ決済、PayPay決済、LINE Payなどほかの支払い方法を選ぶ必要があります。
3. ZOZOTOWNのツケ払いを滞納したときの対応方法
ツケ払いを滞納した場合、法的措置などのリスクを回避するにはすぐに支払いを完了させることが大切です。支払いは現金のみの一括払いとなるので注意しましょう。滞納後は、コンビニと銀行振り込みの2種類の方法で支払えます。
コンビニを利用する場合は、支払い案内のメールに記載されているURLを開き、レジでバーコードを提示します。銀行振り込みの場合は、支払い案内のメールに記載されているURLを開き「銀行振り込みでお支払い」を選択します。支払いの流れに沿って振り込みを完了させましょう。
4. ZOZOTOWNのツケ払いを支払えないときの対処法
(1)ツケ払いのみを滞納している場合
滞納しているのがツケ払いのみの場合は、何らかの方法で資金を調達し、支払いを完了させるのが理想的です。
ツケ払いは、保護者の同意があれば中高生でも利用できるため、お金がないのについ買い物をしてしまった未成年の人などもいるかもしれません。そのような場合は、まず親や兄弟などの身内に相談し、お金を借りられないか打診しましょう。
また、ツケ払いは上限金額10万円で代金がそれほど高額ではないため、不用品を売ったり、日雇い・短期アルバイトをしたりして工面できる可能性があります。また、すぐに支払いが必要であれば両親などに立て替えてもらい、アルバイトなどで後から返済していく方法も検討しましょう。
(2)ほかにも借金があるなら「債務整理」の選択も
ツケ払い以外にもお金を借りている場合、債務整理を行う選択肢もあります。債務整理とは、借金を無理なく返済するために行う合法的な手続きです。「任意整理」「個人再生」「自己破産」などがあり、それぞれ減額できる金額や手続きの方法は異なります。
- 任意整理
債権者との交渉により、無理なく借金を返済できるよう将来の利息を減免してもらう手続き。原則として家や車などを手放す必要はない。 - 個人再生
裁判所に申し立て、借金を大幅に減額してもらい、3~5年で返済する計画を立てる手続き。 - 自己破産
裁判所に申し立て、借金の返済を免除してもらう手続き。自宅や車などの財産は手放す必要がある。
債務整理を検討している人は、まず弁護士の無料相談を利用するとよいでしょう。
- こちらに掲載されている情報は、2024年01月02日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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