子どもがオンラインゲームで高額課金! 解決策を解説

子どもがオンラインゲームで高額課金! 解決策を解説

近年、オンラインゲームの普及により、誕生日プレゼントとしてゲームの課金を親にリクエストするなど、ゲーム課金は子どもにとって身近なものになっています。その分トラブルも増加しており、特に多いのは高額課金トラブルです。

本コラムでは、子どもが高額課金してしまう原因や親がするべき対策、トラブルの際の解決策、「未成年者取消権」について解説します。

1. 子どもがオンラインゲームで高額課金してしまう原因

(1)親の不注意

たとえば、子どもが親や祖父母のスマートフォンを借りてゲームをした場合、アカウントにクレジットカードやキャリア決済などの決済情報が登録されていることで簡単に課金できてしまう現状があります。

また、決済情報が登録されていなくても、財布の場所が知られていれば、子どもがクレジットカードの情報を手に入れることも可能です。このように、子どもが容易に親の端末を扱えてしまう、または決済情報を手に入れられる環境は、親の管理の甘さや不注意から発生します。

(2)子どものネット・マネーリテラシー不足

そもそも、子どもがインターネットの仕組みを理解できていない、お金や支払いの重要性を理解していないことも原因のひとつです。

たとえば、インターネットを利用することで簡単に支払いのやり取りができてしまうことや、クレジットカードがお金と結びついていること、無料と有料の意味など、これらを子どもが理解していなければ簡単に課金し続けてしまいます。また、友達にすすめられたからといった言い訳など、判断力の不足も主な要因です。

(3)課金システム

ゲームの課金システム自体にも、子どもが高額課金に陥る要因があります。ゲームで使えるアイテムやキャラクターを手に入れるための「ガチャ」というシステムがその代表です。

そのガチャを回すためには、ゲーム内での通貨やポイントが必要となる場合が多く、それらを購入するために課金を繰り返してしまいます。さらに、ガチャを回した回数が多いほどレアアイテムが入手できるシステムであれば、十分な判断力が備わっていない子どもはどこまでも深みにはまってしまいます。

2. 親がするべき対策

(1)「ペアレンタルコントロール」を利用する

ペアレンタルコントロールとは、保護者が子どものインターネット利用を管理する機能のことです。

スマートフォンやパソコンの利用時間の制限、不適切なサイトおよび動画などの閲覧制限、アプリのダウンロード制限などが行えます。課金トラブルに加え、端末の使いすぎを防止することも可能です。おもに「フィルタリング」が代表的な機能ですが、OSごとに設定方法が異なるため、確認しておきましょう。

(2)ゲームや課金についてのルールを設ける

ゲームや課金について、子どもと話し合いルールを設けることも重要な対策です。課金することでゲームがより楽しくなったり、どんどん先に進むことができたりと、課金は子どもにとって魅力的なものです。また、友達が課金していれば、うらやましいと思う気持ちが芽生えるのも自然なことでしょう。そのため、全てを頭ごなしに否定するのではなく、課金したい場合はまず相談する、毎月のお小遣いの範囲で済ます、などの条件やルールを設けることが大切です。

(3)クレジットカードや端末などの管理を徹底する

子どもが自由に扱えないよう、クレジットカードや端末、端末に登録してある情報の管理を徹底することも重要です。子どもが勝手に持ち出せないようにするために、クレジットカードの保管場所を工夫することや、端末に登録された決済情報に簡単にアクセスできないようにするなどの対策を行います。

特に決済情報に関しては、決済時にパスワードが必要となる設定を行い、そのパスワードを知られないようにすることも大切です。また、キャリア決済では、低めの上限額を設定することで、高額利用を阻止できます。

3. 子どもが行った高額課金は取り消せる? 解決策とは

子どもの高額課金における、返金・取消しの流れの図。プラットホーム事業者に返金を否認された場合は、ゲーム提供会社に連絡し、未成年者取消権を主張して契約取消し請求を行う。

(1)プラットホーム事業者へ返金請求をする

オンラインゲームにおける課金の情報は、一般的にプラットホーム事業者にいったん預けられます。そのため、課金後間もない場合は、プラットホーム事業者に問い合わせして返金請求をしてみましょう。しかし、子どもが操作して課金してしまっても、それが保護者名義のアカウントであれば取り消しが認められない可能性もあります。

(2)ゲーム提供会社へ「未成年者取消権」を行使する

プラットホーム事業者に問い合わせた結果、取り消しが認められなかった場合、ゲーム提供会社に問い合わせます。その際は「未成年者取消権」を行使する流れになります。

4. 「未成年者取消権」が認められないケース

未成年者取消権は、法定代理人(おもに親権者)の同意を得ることなく結んだ契約を取り消せる権利です。未成年者は成人と比べて知識・経験が乏しいことから、契約により被害を受けないよう保護するために認められます。

一方で、この権利が認められないケースもあります。たとえば、保護者名義の端末やアカウントから課金した場合に保護者が課金に同意したとみなされるケースです。また、子どもがオンラインゲームの年齢確認画面において成人であると虚偽の申告による課金をした場合、「詐術」による申し込みを行ったとして、取消権が認められない可能性もあります。

このことから、子どもによる高額課金のトラブルには、早急に消費生活センターや弁護士に相談することが大切です。

弁護士JP編集部 弁護士JP編集部

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  • こちらに掲載されている情報は、2025年07月07日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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