解決事例
犯罪・刑事事件
【不同意性交等】外国人による不同意性交等の疑いで勾留されたものの、数日後に釈放・不起訴となったケース
相談前
マッチングアプリで知り合った女性と、双方の合意のもとで性行為に及んだという事案でした。しかし、その後女性が警察に被害を申告したことにより、依頼者は逮捕されました。
相談後
仮に刑事裁判となれば、「合意の有無」が主要な争点になると見込まれる状況でしたが、依頼者の意向を踏まえ、速やかに示談交渉を開始しました。
交渉は粘り強く複数回にわたり行われ、同意の有無についての議論が残る中でも、最終的には示談が成立し、同時に被害届も取り下げられました。これを受けて、直ちに検察に連絡を行った結果、その日のうちに依頼者は釈放されました。
上野 仁平 弁護士からのコメント
刑事裁判で無罪を争う可能性がある事案であっても、状況によっては示談交渉を進める選択肢があります。ただし、その際には慎重な判断と対応が不可欠です。本件では、あらゆる可能性を踏まえて交渉を行い、早期に依頼者の身柄を解放できた点が大きな成果でした。
【詐欺】金銭トラブルを発端に詐欺を疑われたが、不起訴となった事例
相談前
金銭的なトラブルをきっかけに、依頼者が詐欺の疑いをかけられた事案です。本件は、依頼者の会社が法令に則って事業を行っていたにもかかわらず、取引相手が一方的に「詐欺にあった」と主張し、被害届を提出したことから始まりました。警察が本格的に捜査に着手し、依頼者および関係者が4〜5回にわたり逮捕されるという厳しい状況に陥りました。
相談後
最終的には全ての容疑について不起訴処分が下されました。
私たちは、初期の段階から弁護を担当し、会社関係者の弁護人とも綿密に連携を取りながら、「黙秘を貫く」という方針で対応しました。同時に、検察に対して依頼者の立場や主張を丁寧に説明し、事業が違法なものではないことを繰り返し訴えました。
不利な供述や証拠が作られることを防ぎつつ、仮に起訴された場合をも見据えて、捜査機関に提出する証拠は慎重に精査しました。
上野 仁平 弁護士からのコメント
今回のケースは、早期からの戦略的な弁護活動の重要性、そして「何を話すか・何を話さないか」の判断が、最終的な結果に大きく影響することを改めて実感させるものでした。
【違法薬物】違法成分を含む薬物を販売していたにもかかわらず、不起訴となった事例
相談前
依頼者は、合法と認識していた大麻製品を販売していたものの、実際には違法成分が混入していたことが後に判明したという事案です。
相談後
薬物事件では、販売・所持していた物に違法成分が含まれていれば、通常は起訴される可能性が極めて高く、「知らなかった」という弁解はほとんどのケースで通用しません。捜査機関も安易には不起訴としないのが実情です。
しかし本件では、依頼者が違法成分の混入を本当に知らなかったことを裏付ける複数の資料を収集し、弁護人としても依頼者と十分な協議を重ねながら、慎重かつ戦略的に捜査対応を進めました。
その結果、検察は「嫌疑不十分」として不起訴処分を決定しました。
上野 仁平 弁護士からのコメント
非常に厳しい状況でありながらも、冷静かつ丁寧な対応によって、不起訴という結果を勝ち取ることができました。