特定の書き込みを削除したいときは、どうすればいいの?
  • 2022年05月19日 (更新:2022年05月20日)
  • インターネット

特定の書き込みを削除したいときは、どうすればいいの?

弁護士JP編集部 弁護士JP編集部

SNSやインターネット掲示板などでは、さまざまなユーザーが自分の意見や考え方を自由に発表しています。有益な情報も多い一方で、悪意を持つユーザーからの攻撃的な書き込みが投稿されることもあるので、対応に困っている方も多いでしょう。

悪意を持つユーザーなどによる特定の書き込みを削除する方法を解説します。

1. ネット上の書き込みを削除するためには

SNS・インターネット掲示板などに投稿された書き込みを削除する方法は4つです。

(1)書き込み主に削除を求める

SNSのように書き込み主が投稿やコメントを自由に削除できる場所への書き込みであれば、書き込み主にメッセージを送信して削除を求めることが可能です。書き込み主がこちらの意向を理解してくれれば、みずから削除してくれるかもしれません。

(2)サイト内の削除依頼フォームなどで削除を申請する

書き込み主が削除に応じてくれない場合は、サイト内に用意された削除依頼フォームなどからサイト管理者に対して削除を申請して解決できる可能性があります。

ただし、どのような書き込みを削除対象としているのかはサイトによって異なるので、削除ガイドラインや利用規約の内容次第では申請しても削除できないおそれがあります。

(3)サイト管理者に対して送信防止措置依頼書を送付する

削除依頼フォームからの申請でも書き込みが削除されない場合は、サイト管理者への「送信防止措置依頼書」の送付を検討してみましょう。

送信防止措置とは、プロバイダ責任制限法に基づく法的措置のひとつです。依頼書を受け取ったプロバイダは、自主的な削除の要否を検討し、その判断が難しい場合には書き込み主に対して「削除してもよいか?」を照会します。書き込み主からの反論がなければ削除が可能です。

削除依頼フォームからの申請は、サイトごとのガイドラインや利用規約に従って判断されるため、サイトのルール次第では削除されません。

ところが、送信防止措置依頼書による削除申請は、プロバイダ責任制限法を根拠として権利侵害が存在するのかが審査されるため、削除の要否を判断する基準が異なります。また、書き込み主への照会もおこなわれるため、こちらが削除を強く望んでおり法的措置によって対抗しているという姿勢も示せるという効果があります。

(4)裁判所で仮処分を申し立てて削除の命令を得る

いずれの方法でも書き込みが削除されない場合は、裁判所の手続きによる審査を受けるほかに手段がありません。サイトを相手に書き込みを削除する旨の仮処分を申し立てて、裁判官がこれを認めた場合は、裁判所からの命令に従って書き込みが削除されます。

2. 書き込みが原因で損害が出ている場合

書き込みが原因で悪評が立ってしまい損害が発生しているといったケースでは、書き込み主に対して責任を追及したいと考えるのも当然です。書き込み主に損害賠償を請求するためにはどのような行動を起こすべきなのでしょうか?

(1)書き込み主の特定が必須

悪質な書き込みによって店から客足が遠のいてしまい売上が減少した、デマを信じたほかのユーザーからも攻撃されてしまい精神的苦痛を受けたといった場合は、書き込み主に対して損害賠償請求の訴えを起こすことで責任の追及が可能です。

ただし、SNSやインターネット掲示板における書き込みは匿名であることが多く、たとえ氏名を明かして投稿していてもそれが書き込み主の本名であるのかはわかりません。まずは、書き込み主がどこの誰なのかを特定する必要があります。

書き込み主を特定するには、裁判所の手続きを利用した「発信者情報開示請求」が必要です。

サイト管理者に対してIPアドレスなどの情報を開示させたのち、さらにインターネットプロバイダに対して契約者情報を開示させて、個人を特定します。

(2)発信者情報開示請求は弁護士に依頼

発信者情報開示請求では、最低でもサイト管理者・インターネットプロバイダの二段階で裁判所に訴えを起こさなくてはなりません。しかも、サイト管理者が書き込みのIPアドレスなどの情報を保存している期間は限られているため、迅速な対応を要します。

個人での対応では証拠収集や裁判所に提出する書類・資料の用意だけでも時間がかかってしまうので、対応経験豊富な弁護士に依頼したほうがよいでしょう。

トラブルの解決を弁護士に依頼すれば、書き込み削除の仮処分の申し立て、発信者情報開示請求、書き込み主への損害賠償請求の訴えのすべてを任せることが可能です。

悪質な書き込みにお困りなら、まずはインターネット上のトラブルについて解決実績を豊富にもつ弁護士への相談をおすすめします。

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法的トラブルの解決につながるオリジナル記事を、弁護士監修のもとで発信している編集部です。法律の観点から様々なジャンルのお悩みをサポートしていきます。

  • こちらに掲載されている情報は、2022年05月20日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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