5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)に削除請求をするときの注意点!
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5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)に削除請求をするときの注意点!

弁護士JP編集部 弁護士JP編集部

国内最大級の規模をもつといわれているインターネット掲示板サイト「5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)」では、1日あたり数百万件にものぼるコメントが投稿されています。

数多くの投稿のなかには、誹謗中傷にあたるものも少なくありません。個人・企業に対する誹謗中傷は、放置すれば実生活における信頼や信用を失墜させてしまうおそれがあるため、一刻も早く削除を実現する必要があります。

本記事では、5ちゃんねるの投稿について、削除請求をするときの注意点や削除請求に応じてもらえない場合の対処法を解説します。

1. 5ちゃんねるに削除請求をだすときの注意点

5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)への削除請求は、5ちゃんねる側が設けたルールに従って依頼する必要があります。削除請求の際に気をつけておきたい注意点を確認していきましょう。

(1)5ちゃんねるに削除請求をする方法は3つ

5ちゃんねるでは厳格な削除ガイドラインが設けられており、投稿の内容や対象によって削除請求の方法を正しく使い分けないと削除が認められません。5ちゃんねるに対して投稿の削除を請求するには、3つの方法があります。

  1. メールによる削除請求
  2. 一般の削除請求
  3. 削除整理板による削除請求

誹謗中傷や個人情報などに関する投稿を受けた、あるいは警察に相談中といった当事者は、1.のメールによる削除請求が可能です。

2.の一般の削除請求とは、いわゆる『通報』と呼ばれており、当事者だけでなく掲示板を閲覧しているユーザーからも削除を請求することができます。この場合は、専用の削除要請フォームから削除請求をおこないます。

1.にも2.にも該当しない削除請求は、3.にあたります。3.の場合も、専用の削除整理フォームからのアクセスが必要です。

個人を特定した誹謗中傷は、重要削除対象にあたるため1.のメールによる削除請求を利用することになるでしょう。

(2)方法によっては削除要請板・削除整理板で公開される

削除要請フォーム・削除整理フォームからの削除請求は、それぞれ削除要請板・削除整理板で削除請求があったことや削除理由といった情報が公開されます。つまり、削除請求をしたことが多くのユーザーに知れ渡ってしまうため、面白半分で誹謗中傷の投稿が注目され、さらに被害が拡大してしまうおそれがあることは心得ておく必要があるでしょう。

特に、企業や法人に対する誹謗中傷であれば、火消しに走っていると注目されやすいので注意が必要です。状況によっては削除要請フォーム・削除整理フォームの利用を控えたほうが賢明なケースもあるので、慎重に判断しなくてはなりません。

なお、メールによる削除請求については、削除請求がなされた事実やメールの本文が公開されることはないとされています。

2. 5ちゃんねるが削除に応じない場合の対処法

5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)は、原則として表現の自由を最大限に尊重し、厳格な削除ガイドラインに触れる場合に限って例外的に削除するという姿勢をもっています。たとえ対象者にとって不利益な内容の投稿であっても、最終的には5ちゃんねる側の判断に委ねることになるため、削除請求が認められる可能性は高くありません。

もし、5ちゃんねる側が削除請求に応じてくれなかった場合は、どのように対処すればよいのでしょうか?

(1)裁判所への仮処分申立による削除

5ちゃんねる側が任意の削除請求に応じてくれなかった場合でも、裁判所の命令による強制的な削除で解決できる可能性があります。

裁判所に仮処分を申し立てて、5ちゃんねる運営者であるLoki Technology Inc.を相手とした削除命令を得られれば、5ちゃんねる側は削除に応じるという姿勢を示しています。

ただし、仮処分申立に際しては、どのような法的権利が侵害されているのかを明示しなくてはなりません。個人での対応は難しいので、弁護士に依頼して手続きを進めたほうが確実でしょう。

(2)弁護士による削除請求

5ちゃんねるでは、過去に受けた削除請求の実績から、表現の自由に対する配慮や高いリーガルマインドをもっていると認めた弁護士からの請求について、正当な理由があると判断できれば削除請求に応じるという意思を明示しています。

誹謗中傷を受けた個人がメールや削除要請フォーム・削除整理フォームから削除を請求しても応じてもらえなかった場合は、まず5ちゃんねるが認めた弁護士へ依頼し、弁護士経由での請求を検討したほうがスムーズでしょう。

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  • こちらに掲載されている情報は、2022年02月07日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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