ホストに貢いで借金… 返せなくなってしまった場合の解決方法
ホストにのめり込んでしまうと、一晩で何十万円ものお金がなくなることも珍しくありません。なかには借金をしてまでホストクラブに通う人もいるようです。
このような借金がかさむと自分の収入だけでは返済が難しい状況になることもあります。そのままでは日常生活にも支障が出てしまいますので、早めに弁護士に相談して、借金問題の解決に向けて対応していくことが大切です。
本コラムでは、ホストに貢いでできた借金を返せなくなった場合の解決方法について解説します。
1. ホストに貢いで借金…生じるリスク
ホストに貢ぐために多額の借金を抱えたまま返済を怠ると、以下のようなリスクが生じます。
(1)頻繁に取り立ての電話がかかってくる
債権者への返済が滞ると債権者から携帯電話に取り立ての電話がかかってきます。債権者からの連絡を無視していると、自宅や職場に連絡が行くこともあります。
頻繁な取り立ての電話に対応しなければならなくなると、精神的ストレスも非常に大きなものとなります。
(2)借金の存在が家族にバレる
上記のように債権者から頻繁に取り立ての連絡がくると、家族にも借金の存在がバレてしまいます。ホストに貢ぐための借金であれば、当然、家族には内緒で借金をしているはずですので、家族に借金の存在がバレてしまうのはできれば避けたいと考える人が多いでしょう。
(3)給与や預貯金が差し押さえられる
借金の返済を怠ったまま放置していると、債権者から訴訟を提起され、最終的には強制執行を申し立てられて給与や預貯金が差し押さえられてしまいます。
給与や預貯金は、生活に必要な財産ですので、そのような財産が差し押さえられてしまうと、日常生活に大きな支障が生じてしまいます。
2. ホストで作った借金を解決する方法は?
ホストで作った借金を解決するためには、どのような方法があるのでしょうか。
(1)返済義務がなくなる可能性がある?
消費者金融などから借金をした場合には、原則としてその借金を返済していかなければなりません。しかし、以下のようなケースに該当する場合には、例外的に借金の返済義務がなくなる可能性があります。
①高すぎる金利が設定されていた場合
お金を借りたのが高すぎる金利が設定されている闇金業者であった場合には、契約自体が無効になりますので、借りたお金を返す必要はありません。
しかし、違法な取り立てなどを受ける可能性もありますので注意が必要です。
②未成年者が借り入れた場合
未成年者が行った法律行為は、取り消すことができます。そのため、未成年者が消費者金融などから借り入れをした場合、契約を取り消すことにより借金の返済義務がなくなる可能性があります。
しかし、消費者金融では、本人確認を徹底していますので、未成年者であることを知りながらお金を貸すことはありません。未成年者であるにもかかわらず成人していると偽って借りたときは、詐術があったとして契約の取り消しが認められません。
③消滅時効が完成した場合
借金には、消滅時効がありますので、借り入れから一定期間が経過すると時効により借金を返済する義務が消滅します。
消費者金融からの借り入れであれば、最終の取引から5年以上経過していれば時効になります。ただし、時効前に訴訟を提起されていた場合には、その時点で時効は中断し、判決確定から10年間は時効になりません。
(2)債務整理で借金問題が解決する可能性も?
ホストで作った借金問題については、債務整理により解決できる可能性があります。
①債務整理とは
債務整理とは、債権者との交渉や裁判所の手続きを利用することにより、借金返済の負担を軽減または免除してもらうことができる手続きです。ホストで作った借金についても、債務整理を利用することによって、苦しい状況から脱却できる可能性があります。
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産といった3つの方法がありますので、以下で詳しくみていきましょう。
②任意整理の方法とデメリット
任意整理とは、債権者との交渉により、借金返済の負担を軽減する方法です。任意整理でできることとしては、主に以下のものが挙げられます。
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将来利息のカット
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遅延損害金の減額または免除
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返済方法の変更(月々の返済額、返済期間)
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利息制限法に基づく引き直し計算
任意整理を成立させるためには、債権者の同意が必要になりますので、大幅な借金の減額・免除までは期待できません。そのため、ホストでの借金が返済方法を変更しても完済が難しいような金額だと任意整理は不向きです。
③個人再生の方法とデメリット
個人再生とは、裁判所を利用する債務整理の手続きで、借金総額を大幅に減額し、それを3~5年で返済していく方法です。任意整理に比べて借金の減額幅が大きいのが特徴です。
ただし、借金の返済を前提とした方法ですので、安定した収入がなければ個人再生を利用することはできません。
④自己破産の方法とデメリット
自己破産とは、裁判所を利用する債務整理の手続きで、原則としてすべての借金の返済義務を免除することができる方法です。すべての借金がなくなりますので、借金問題を根本から解決することができます。
ただし、自己破産の手続きを利用すると、一定金額以上の資産はすべて処分しなければなりませんので、自宅や車などを手放す必要があります。また、ホストで作った借金は、免責不許可事由である浪費にあたりますので、自己破産をしても免責が認められない可能性があります。
3. ホストで作った借金を弁護士に相談するメリットとは?
ホストで作った借金を弁護士に相談すると、以下のようなメリットがあります。
(1)借金返済のめどを立てられる
ホストで多額の借金を負ってしまうと自分の力だけでは解決することができません。借金を抱えたままでは生活にも支障が生じてしまいますので、まずは弁護士に相談しましょう。
弁護士であれば、ご自身の状況に応じた、最適な債務整理の方法をアドバイスできますので、適切な方法を選択することで借金返済のめどを立てることができます。
(2)相手が違法・悪質な取り立てをしている場合でも対応が可能
債権者によっては、違法・悪質な取り立てにより借金の回収をしようとすることもあります。弁護士に依頼をすれば、債権者とのやり取りはすべて弁護士が対応しますので、違法・悪質な取り立てをやめさせることも可能です。
- こちらに掲載されている情報は、2024年09月06日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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